国連サミットで採択された「SDGs」への取り組み。オーニングが生み出す「涼しい街」「省エネ効果」。
2021.02.01

PROFILE
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Y,O
取締役
製造施工本部長
兼 埼玉工場長
入社後、開発設計課に配属。外装パネルや大型スクリーンなどの設計業務に従事。その後、開発設計課をマネジメントする立場に。2018年、埼玉工場長に着任。業務効率化、生産性向上に取り組む。2020年より現職。
POINT
・オーニングの「日射しを遮る」機能に注目が集まる。
・高気密・高断熱が要請される中、オーニングは画期的な省エネ建材。
・体感温度を7℃下げ、エアコン使用率を1/3低減。
オーニングの「日射しを遮る」機能に注目が集まる。
2015年9月、国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。そこで掲げられたのが「SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)」であり、それを実現するための17のゴールと169のターゲットが示されました。
極めて重要なポイントは、世界の「誰一人として取り残さない」ことを誓っている点。近年、国内外の多くの企業が事業と「SDGs」の関わりを検討、具体的な取り組みを開始していますが、BXテンパルは17のゴールの中で、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「11.住み続けられる街づくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」の3目標の達成にオーニング事業を通じて積極的に取り組んでいます。そもそも、オーニング製品は日射しを遮る機能がありますから、優れた省エネ効果を有しています。そしてここへきて、地球温暖化が世界的に喫緊の課題となる中、オーニングは大きな注目を集めるようになりました。

高気密・高断熱が要請される中、オーニングは画期的な省エネ建材。
2018年に改正された「省エネ法」で、言及されたことの一つに「外皮性能」があります。「外皮」とは、天井や外壁、床、開口部など建物の内部と外部の境界部分すべてを表します。「省エネ法」では、この性能を高める必要性が指摘されました。外皮性能を高めることとは、建物の気密・断熱性を高めることであり、外皮からの熱の出入りが少なく、また外皮からの日射量が多すぎないこと。最近の住宅のトレンドでいえば「高気密断熱住宅」であり、それによって暖房・冷房の使用を抑制、節電による省エネがCO2排出を低減し、地球温暖化防止につながるという流れです。
オーニング製品は、夏場は日射しを遮り、冬場は日射しを取り込みます。建物の内部と外部の境界部分に位置するオーニング製品は、画期的な省エネ建材として脚光を浴びているのです。

体感温度を7℃下げ、エアコン使用率を1/3低減。
近年、夏季の猛暑に見られるように、国内外の気温は確実に熱くなっています。地球温暖化の影響と各方面で指摘されています。したがって直ちに気温を下げることは困難であり、その実現には国際的な連携による対策が必要と思われます。しかしながら、工夫次第で涼しさを感じることは可能です。
当社は、一般社団法人環境情報科学センターを中心とした「暑熱適応のまちづくり研究会」に参加。これは暑熱対応製品や技術を有する企業や団体等、産官学が連携して暑熱対応のまちづくりを推進するプロジェクトです。「研究会」で行われた実証実験では、オーニングで夏場の強烈な日射しを遮ってつくった日陰スポットは、日向にいるときに比べ、「体感温度」をマイナス7℃下げることができました(日向も日陰も気温は大きく変わらないものの、体感温度は変わり涼しさを感じる)。さらにオーニングは屋内でも有効です。調査研究の結果、夏場に室内への日射しをオーニングによって大幅にカットした場合、エアコン使用率は1/3の低減。節電による高い省エネ効果が期待できます。当社は今後も、オーニングの持つ可能性を追求し、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「11.住み続けられる街づくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」の3目標達成に向けて、積極的に取り組んでいく考えです。
